大谷川をつめてわざわざ小蕎麦粒へ登ったという人は調べても出てこないので、もしかしてそんな変人もしくは奇特な人はわしだけなのかもしれない。なぜかたまたま小蕎麦粒へ行っちゃった。というか仕方なく登ったというのか、ミヤマ谷から蕎麦粒山へ行くつもりが間違えたのである。
何で間違えたのかを云々書いても長くなるだけだが、勝手な思い込みと見落とし、注意力散漫というとこか。 「どうもおかしいぞ」と思いながら登ってはいたが、黒津山、アラクラが見えてきたのでコンパスを出してクロスベアリングみたいなことをしてみると、どうも小蕎麦粒のあたりにいるらしい。腕時計の高度計も見てみるが、だいたい地図上のそのへんで間違いなさそうだ。 しかしミヤマ谷だと思い込んでここまで来たので頭ではわかってもすぐには納得ができない。さらに登ると西にホントの蕎麦粒山、東のすぐそこに五蛇池山が見えてきた。何とかなるわで登っては来たが、「あららやっぱりそうなのね。」ここまで来てやっとコソムギの頂上の直下にいるという確信が持てた。 頂上に着いて、「フー。」 「やれやれ、なんとかなったわ。」 コソムギの頂上へはドンピシャで出たのではなく、ドンピシャで出てしまったのだ。 どうもこの山はわしとの相性があまり良くないのかもしれないと先回書いたが、山のせいにした訳ではなくて、悪いのはいつもわしなのである。 ヤブの途中、「蕎麦粒が見えた!」
by faggio
| 2010-06-29 19:03
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