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人骨探し
こういう事を書くのは不謹慎だと思いましたが、先に書いた金華山の沢へ警察を案内してきました。


見つけて以来ずっと気になって頭にひっかかっていたので岐阜中署に電話をすると刑事課強行犯係の担当に電話が取り次がれて事情を話す。説明では場所がわからんので案内をしてくれんかと言うので引き受けた。何やら物騒な話になってきたと思う。かみさんは「暇をもてあましてるから警察を誘って山で遊んでこようと思ってるんでしょう。」なんてふざけて話をするが、そんな興味本位なことではなかった。
約束の日が近づくにつれ、何かのゴミが骨に見えたんじゃないかとか、あの骨が無かったら狂言じゃないかと思われないかとあれこれ心配になった。


そして昨日
約束の1時に中署へ行き、機動隊のような紺の制服を着た刑事5人とワゴン車で達目洞へ向かう。刑事に囲まれて護送される犯人みたいな気分。林道を岩戸方面へどん詰まりまで乗り入れ、本降りの雨の中急いで合羽を着こんでわしが先頭で出発。警官5人を引き連れて歩くのもあまり気分のいいもんではなかった。すぐに沢の出会いに着く。「岩が滑るので気を付けてください」と伝えて沢を進む。たまに後ろをふり返りながらいいペースで登って20分足らずで件の灯籠滝(灯籠がチョックストーンになっている)に着いた。
着いてすぐにはここだとは言えず、止まって暫く辺りを見回す。あった筈の灯籠の下には骨は無かった。仕方がないのでふり返って、「前はここにあったのですが、」と言いかけると、下の段にいた刑事の一人が「これじゃないですか。間違いないようです。男性みたいですねえ。」と言って指で示した所には、先回は頭頂部を上にしてあった頭の骨が今は向きを下に変えて岩に挟まれるような格好で見つかった。あってよかった。人骨でよかったと思う。
フラッシュをたいて何枚も写真を撮ったり、本部に連絡をとっているのをそばで見ながら、その後警官の一人と一緒に沢を下り中署まで送ってもらった。わしを下ろしたあと刑事課の課長を連れてそれからまたもうひと登りするとのことだった。仕事とはいえご苦労様なことだと思う。


岐阜県警のホームページの 「身元不明遺体の身元捜査」 というのを見た。昨日の骨もこの資料に載るのだろうか、それとも身元がわかって引き取られるのだろうか。警官を案内して骨が見つかればそれですっきりすると思っていたが今度は別のことで引っかかるようになってしまった。あの骨の経緯をわしにわかる筈もないが、可哀そうという気持ちにもなれず早く身元が判ることを祈るほかないと思った。
by faggio | 2011-10-06 20:11
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